900GLOBALでミディアム領域を担うハニーバジャーシリーズ。走り感とバックエンドの動きはコンセプトにより差はあれど、シリーズを通してバックエンドを強調したモデルという認識は多くのボウラーに浸透しているでしょう。Grapnel 2.0 Assymetricalコアを使い、S71からスタートしたカバーは現在S74が主流で、バックエンドとキャッチ双方のバランスを考え仕上げられています。今回のHONEY BADGER EXTREME BLOWは、S74のカバーの中でも一層走りとバックエンドの動きを強調させる目的で作られたレスポンス性の高い、S74 Response Pearl Reactiveが採用されています。HONEY BADGER EXTREME 2022と比較投球しましたが、私には2022よりもBLOWのほうがスキッド力は強く、曲がり始めも遅めに感じました。しかしバックエンドのシャープさはしっかりと感じたので、よりシャープにメリハリ感を出すコンセプトは活かされています。私のイメージでは歴代HONEY BADGERシリーズと比べて走りに特徴があり、「走るボール」として印象が残ります。ミディアムコンディションから遅くなってきたときのラインアジャストで、「もう少し先まで行ってほしい」ときにHONEY BADGEREXTREME BLOWは武器になってくれると思います。しかもバックエンドの戻り感はしっかり出ますので、遅くなってからのラインの出し戻しは可能ですし、しっかりとピンを叩いてくれるもの好印象でした。最近のボールはキャッチが強くなる傾向のボールが多く、走りを基調にした性能でも噛んでしまうことも多いですが、そういう時にこのHONEY BADGEREXTREME BLOWは今までの悩みを解消してくれると思います。中盤から後半、走り系の勝負球でこのボールをバックに入れておきましょう。
歴代HONEY BADGERシリーズの中でも走りを強調させて、バックエンドのシャープさを意識させたスペックです。しっかりと走りが出るので、中盤から後半に手前から軽く走るボールをお探しの方はこのボールです。
●カバーストック:S74R Pearl Reactive
●コア:Grapnel 2.0 Asymetrical
●RG:2.540
●⊿RG:0.048
●表面仕上げ:1500-grit Polished
●硬度:74~76°
●InterDiff:0.012
●カラー1種類:Black/Blue/Platinum
●ウエイト:12~16lbs