人気のZENシリーズ7作目はS77ソリッドカバーを採用し、バックエンド性能を最大限に引き出すために1500グリットポリッシュで表面を施しております。900グローバル最大の体積を誇るメディテイトコアは1球1球のショットを安定させ、ソリッドタイプとは思えない軽快なスキッドとしっかりした入射角の取れた曲がりが得られるでしょう。
初代ZENから始まったシリーズは各々コンセプトを持ち発売されてきました。Pearl素材は走りを基調とし、Hybridはキャッチと曲がりのバランスをメインにして、Solidはキャッチと曲がりの安定感を求めてきました。今回のZEN MUDRAはSolid素材ですがポリッシュ加工を施すことで、スキッドの中の安定感とバックエンドの扱いやすさ、様々なコンディションへの対応力の高さをコンセプトに発売されます。私は初投げで300点をマークしましたが、リアクションの挙動が最小限に収まっており、軌道の読みやすさと扱いやすさ、柔らかいピンとの絡みが非常に気に入っています。PearlのZENと比べるとバックエンドの鋭さは見劣りするのですが、Midからの動き出しとドライゾーンに触れたときの反応の仕方が暴れずにそれでいてしっかりと曲がりますし、ポケットまでの軌道が読みやすくアジャストしやすい性能が前面に出ています。ZEN MUDRAはどちからというとオイリー用のボールからのボールチェンジ後に投げやすいのではないかと思います。ラインが削れたときに反応の良いボールはドライゾーンに触れると俊敏に向きが変わろうとしますが、ZEN MUDRAは反応は良いものの、オーバーリアクションしないまとまった収まる曲がりをします。そのことで余計にオイルを使い中からのアジャストを必要としないので、ストライクに必要な角度も付けやすく、急激なライン変化も感じにくく思えました。Solid素材でありながら緩慢な曲がりの印象は前面に出ず、絶妙に暴れないけれどしっかり曲がる印象があるので、オールマイティーなコンディションで対応可能なボールを探している方はまず候補に挙がるボールと言えるでしょう。
So l idのポリッシュ仕上げで走り具合と掴み具合、バックエンドの反応の良さまでをトータルで評価すると、未だかつてSo l id素材でこれほどのボールはなかったと正直思うほど良い仕上がりです。
●カバーストック:S77 Response Solid
●コア:Meditate Symmetric
●RG:2.490
●ΔRG:0.051
●表面仕上げ:1500-Grit Polished
●硬度:74~76°
●InterDiff:0.000
●カラー1種類:Very Peri
●ウエイト:12~16lbs