900GLOBALのミディアムライト領域を一手に引き受けているのがウルヴァリンで、S74カバーストックが中心に開発される中、リアクティブベースの素材ではやや下のS70カバーストックが採用されていて、遅めのコンディションや手前の走り具合に不足を感じた場合を含め、多くの競技ボウラーがウルヴァリンを使用しているのを見かけます。もちろんそれはカバーの強さからコアの特性を含めてトータルバランスがなせる業なのだと思います。今回発売されるウルヴァリン・ダークモスは、カバーストックは今までと同じS70ですが、最終仕上げを1500 Grit Polishから「4K Fast」という非常に細かい曇り加減の仕上げに変更することで、初代ウルヴァリンとパフォーマンスにおいてもしっかり差別化されています。今回ウルヴァリン・ダークモスは前記の通り4K Fastという表面仕上げですが、私はテスト段階で1500 Grit Polishも投球しました。そちらと初代ウルヴァリンを比べると、同じS70カバーストックでもケミカル配合比の調整でややキャッチ感は強くなっており、より多くのオイルを処理できるだけでなく、攻撃性が増しているようにも感じました。4K Fastという新しい表面仕上げではありますが、初代ウルヴァリンの代わりになるボールを探している方や、ミディアムライト領域でパフォーマンスを絞り出せるボールをお探しの方は、このウルヴァリン・ダークモスがおススメです。現在のボール事情は、強いカバーのボールは多くなりましたが、ミディアムから下の高性能のボールは少なく、特定の銘柄を逃してしまうとなかなか手に入らない状況です。900GLOBALの基準であるS74カバーストックより下で、なおかつ対称コアの組み合わせはなかなか見つからないでしょう。この機会を逃すことなく、多くのボウラーはこのボールを視野に入れておかなければならないでしょう。
なかなか世の中に出回らない 、ミディアムライト領域で高性能のボール 。キャッチ力が高いボールが数多く発売される中、これほどスキッド力と先の動きを兼ね備えたボールは見つからないでしょう。
●カバーストック:S70 Pearl Reactive
●コア:Lacerate2.0 Symmetric
●RG:2.540
●ΔRG:0.053
●表面仕上げ:4K-Fast
●硬度:74~76°
●InterDiff:0.000
●カラー:Dark Moss
●ウエイト:12~16lbs