国産最高峰のウレタンボールピュアライズ 74Dの進化系として発売されたピュアライズ 74D8。ウレタンボールはピンキャリーが悪いというウイークポイントを、8ポンドコアが持つ物理エネルギーと日本エボナイト社の拘りのトリプル衝撃吸収コアシステムを組み合わせ、ピンキャリー向上のノウハウをすべて注ぎ込んで覆したボールでした。今回のピュアライズ 74D8 パールは、74D8で採用した柔軟性の高い低架橋密度のウレタンをベースにパールの添加物を加え、ソリッドのウレタン素材のボールにはない、また別の用途で優れた性能を発揮するウレタンボールとして発売されます。各社パールウレタンのボールを発売していますが、その利点は従来のソリッドウレタンのブレーキのかかり具合をやや奥にすることができることでしょう。通常のソリッドウレタンの場合手前のオイルをしっかりと使い、ブレーキを手前から使いながら使用することが多く、その分使うラインによってはピンヒット時にエネルギーロスを感じたり、角度不足を感じる場合があるのに対し、パールウレタンはウレタンの要素を持ちながら手前のスキッド力を活かし、ソリッドウレタンほど手前のオイルを使わなくともよい分、手前と奥との板目を最小限に抑え、過剰反応を抑えながら「ウレタンでリアクティブ」な感じで使用することができます。ソリッドウレタンほど特殊なアジャスティングにならない分、ラインを描きやすいのだと思います。ソリッドウレタンとパールウレタンの要素が違うからこそウレタンを2個持ちするボウラーも多く、ソリッドウレタンで動きが弱まり、失速気味になる傾向にあるときは、パールウレタンでエネルギーを保ちピンキャリーにつなげることもできます。過剰反応を抑えながらなおかつ先の動きを期待するボールを選ぶのであれば、このピュアライズ 74D8 パールは期待に添えるものだと思います。
●カバーストック:Low Crosslink Urethane With Nano/fullerene C60
●コア:∞ 4×8 HV Core with Triple衝撃吸収コアシステム
●RG:2.570
●ΔRG:0.052
●表面仕上げ:1000 Abralon
●硬度:74~76°
●InterDiff:0.000
●カラー1種類:Metallic Black Pearl / Wine Red Pearl
●ウエイト:12p~16p