このタンクは今までにない最も強力なマイクロセルポリマー(MCP)カバーストックを装備したツアーエディションです。バージョンアップしたカバーは、高粘度オイルの上でも安定した動きを提供いたします。世界的に有名なベノム ショックで使用しているギアコア(対称型)を搭載しており、低RGコアは回転を早め安定感を生み出し、 適度なトラックフレアが「ロールアウト」を防ぎます。
スポーツコンディションの普及と共に各社ウレタンボールの開発が進み、その性能は純粋なウレタン素材とは異なり、新たな添加剤を含む素材で構成されたボールが多くなりました。その歩みはコンディションに対峙するウレタンボールのアプローチを変化させ、ウレタンボールの位置付けも以前とは変わったと言えます。これはオイルに強くさせるための素材の研究が進んだカバーストック性能の極性とも言えるでしょう。ウレタンボールでコンディションを変化させたラインアジャストはキャリーダウンを余儀なくさせ、今までとは違ったラインアジャストが必要になります。”ウレタン素材からテクスチャー系”へのボールチェンジから”ウレタン素材からMCP素材”のアジャストになり得るためのボールがこのCARBIDE TANKです。まずカバーストックに採用されたFrixion M4は今までの素材と比べてキャッチの滑らかさが際立ちます。滑らかだからこそオイルが多いコンディションで安定した動きが確保できますし、1000 Grit LSSとの組合せは凄くバランスの良さを感じます。MOTIV特有のMCP(マイクロセルポリマー)は独自の路線を歩む素材で、他社のウレタン素材とは違ったキャッチが特徴です。特に現在のウレタン素材で投球してキャリーが進み、全体的な反応が緩慢になってきたときにFrixion M4のCARBIDE TANKはまだ全体的な反応を保つことができます。私のイメージでは奥の動きを意識できるウレタン素材のボールは他にもあり、そのウレタン素材のボールが使用できるのであればそのボールを使い、滑らかさが必要な場合や全体的にキャリーして曲がり始めから終わりまでを一定に保ちたいのであればCARBIDE TANKを使う。この図式で良いと思います。コアにベノムショックのGEARコアを採用してきたのも使いたい要因の一つであり、CARBIDE TANKが加わることで新たなラインアジャストが生まれるでしょう。
ウレタンボールで生まれるキャリーを感じさせにくい滑らかな動きで、表面の仕上げと何と言ってもGEARコアとの相性は抜群です。
●カバーストック:Frixion M4 Solid MCP
●コア:Gear Symmetric
●RG:2.480
●ΔRG:0.034
●表面仕上げ:1000 Grit LSS
●硬度:74~76°
●InterDiff:0.000
●カラー1種類:Solid Gray
●ウエイト:14~16lbs